アライアンス・フォーラム財団とは、「技術を使って世界を変える」を核に、次の時代の、新たな基幹産業を創生すべく、活動を展開している団体です。その事業の一つに、グローバル人材育成があり、これまでバングラデシュでのマイクロファイナンスの研修コースなどを実施されてきました。
昨年12月から、同財団では国内でのマイクロファイナンス入門コースを開設され、その一つの講義を、ESPRE事務局長の吉山が行いました。このコースの第2回が、4月に開催されます。
以下にご案内を掲載していますので、ご関心をお持ちの方はぜひ、同財団にお問い合わせください。

◆はじめに◆
「お金」は、すべての人々の暮らしの基盤であり、権利です。
私たちが日々の生活の中で、「お金」を手にしない日はほとんどありません。

途上国の貧困層の金融ニーズにこたえるため、バングラデシュで始まった
マイクロファイナンスは、刻一刻と進化を続けてきましたが、今だ20億人を
超える人々がアクセスできず、生活改善や自立の機会を逃しています。

これまでアライアンス・フォーラム財団では、世界屈指の大手事業者から
草の根組織までが存在するマイクロファイナンスの本場バングラデシュにて、
BRAC大学との共催により、アカデミックとフィールド双方の研修を実施して
きました。

今回は、バングラデシュ研修の架け橋となる国内マイクロファイナンス入門
コースを開設しました。本コースは長年マイクロファイナンス研究に携わって
いる教授の最先端の講義を通して、マイクロファイナンスの基礎を学び、
フィールド訪問も行うことで包括的な理解を促すことを目的としています。

以前にも増して、重要性の高まりを見せるマイクロファインナンスが世界で
担う役割、貧困層に与える効果について、これからを担う若い方々にぜひとも
考えて頂きたく思います。

多くの学生の方々や、マイクロファイナンスを基礎から学びたい社会人の
方々にご参加頂ける事を、心よりお待ちしています。

◆コース特色◆

① 著名なマイクロファイナンス講師の講義

30年以上にわたり貧困者のファイナンスについて、実践と研究をしてこられた
マイクロファイナンス研究の第一人者のお一人であるStuart Rutherford氏を講師
としてお迎えし「マイクロファイナンスの基礎概念や貧困者の生活」をテーマに
講義をして頂きます。

② フィールド訪問も含まれている

難民起業サポートファンドの支援によるマイクロファイナンスを通じて起業した、
難民起業家のレストランを訪問する予定です。さらに、バングラデシュとの
遠隔中継を通してマイクロファイナンスの現場から話を聞く貴重な機会を設けました。
様々な角度からマイクロファイナンスについて考えることができます。

③ 今後のキャリアを模索できる

マイクロファイナンスを専門にご活躍されている方のお話を聴講できる場も用意
しています。国際協力の世界にチャレンジしようとお考えになっている方にとって、
より深く開発の現場やマイクロファイナンスの最前線を知ることができる絶好の
機会です。普段得られない情報もお聞きすることができます。

④ 国際協力に関心をもった仲間との出会い

将来、国際協力に関わりたい、マイクロファイナンスの分野で働きたいと
考えている、同じ志を持った仲間との出会いは非常に貴重なものになると
思います。本コースでは、そのきっかけの場も提供していきたいと思っています。

詳細は、アライアンス・フォーラム財団のウェブサイトをご覧ください。
http://www.allianceforum.org/microfinance2