アライアンス・フォーラム財団とは、「技術を使って世界を変える」を核に、次の時代の、新たな基幹産業を創生すべく、活動を展開している団体です。その事業の一つに、グローバル人材育成があり、これまでバングラデシュでのマイクロファイナンスの研修コースなどを実施されてきました。

このたび、同財団では、国内でのマイクロファイナンス入門を開設することとなり、その一つの講義を、ESPRE事務局長の吉山が勤めます。

以下にご案内を掲載していますので、ご関心をお持ちの方はぜひ、同財団にお問い合わせください。

◆はじめに◆
「お金」は、すべての人々の暮らしの基盤であり、権利です。
私たちが日々の生活の中で、「お金」を手にしない日はほとんどありません。

途上国の貧困層の金融ニーズにこたえるため、バングラデシュで始まった
マイクロファイナンスは、刻一刻と進化を続けてきましたが、今だ20億人を
超える人々がアクセスできず、生活改善や自立の機会を逃しています。

これまでアライアンス•フォーラム財団では、世界屈指の大手事業者から
草の根組織までが存在するマイクロファイナンスの本場バングラデシュにて、
BRAC大学との共催により、アカデミックとフィールド双方の研修を実施して
きました。

今回は、バングラデシュ研修の架け橋となる国内マイクロファイナンス入門
コースを開設しました。本コースは長年マイクロファイナンス研究に携わって
いる教授の最先端の講義を通して、マイクロファイナンスの基礎を学び、
フィールド訪問も行うことで包括的な理解を促すことを目的としています。

以前にも増して、重要性の高まりを見せるマイクロファインナンスが世界で
担う役割、貧困層に与える効果について、これからを担う若い方々にぜひとも
考えて頂きたく思います。

多くの学生の方々や、マイクロファイナンスを基礎から学びたい社会人の
方々にご参加頂ける事を、心よりお待ちしています。

◆コース特色◆

① 著名なマイクロファイナンス講師の講義

30年以上にわたり貧困者のファイナンスについて、実践と研究をしてこられた
マイクロファイナンス研究の第一人者であるスチュアート・ラザフォード氏を講師
としてお迎えし「マイクロファイナンスの基礎概念や貧困者の生活」をテーマに
講義をして頂きます。

② フィールド訪問も含まれている

マイクロファイナンスを通じて、難民の起業による経済的自立をサポートしている
難民起業サポートファンドへ訪問する予定です。様々な角度からマイクロファイナ
ンスについて考えることができます。

③ 今後のキャリアを模索できる

世界銀行や国内援助機関でマイクロファイナンスの現場で働いている方の
お話を聴講できる場も用意しています。国際協力の世界にチャレンジしようと
お考えになっている方にとって、より深く開発の現場を知ることができる絶好の
機会です。普段得られない情報もお聞きすることができます。

④ 国際協力に関心をもった仲間との出会い

将来、国際協力に関わりたい、マイクロファイナンスの分野で働きたいと
考えている、同じ志を持った仲間との出会いは非常に貴重なものになると
思います。コースでは、そのきっかけの場も提供していきたいと思っています。

◆コース概要◆

12月8日(日) 午前
基礎講義① マイクロファイナンスとは何か(Stuart Rutherford教授)
キャリア講義① 世界銀行で働くこと(世界銀行インド事務所 南アジア金融・
民間セクター開発ユニット 大西志麻里様)

12月8日(日) 午後
講義② 難民とマイクロファイナンスについて考える
     (難民起業サポートファンド事務局長 吉山昌様)
フィールド訪問 ミャンマーの難民起業家の経営するレストラン訪問
起業家のお話を伺う/一日の振り返り

12月9日(日) 午前
講義③ 貧困層の生活(Stuart Rutherford教授)
キャリア講義② これまでのキャリア(JICA南アジア部 林昇平様)

12月9日(日) 午後
講義④ 現場で感じたこと(Stuart Rutherford教授)
将来のビジョンの共有

※講義•ディスカッションタイムの大部分は英語での進行となります。
※最終日には「マイクロファイナンス入門コース」の修了証を授与致します。
※上記スケジュールは、事情により変更になる場合があります。